2022.01.12

これから出る本(2022年2月・3月)

《2022年2月刊》
『人間のしがらみ(上・下)』(モーム/河合祥一郎訳)

幼くして両親を亡くした主人公フィリップ。人生の意味を模索して、画家を志したり、医者を目指したり。そして友情と恋愛のままならなさに翻弄され......。理性では断ち切ることのできない結びつきを描き切る、文豪モームの自伝的長編小説。

《2022年3月刊》
『スッタニパータ ブッダの言葉』(今枝由郎訳)

ブッダの遺した言葉を伝える最古の聖典。パーリ語からの完訳にあたっては、漢訳で生まれた難解な仏教用語 (涅槃、沙門など) を極力避け、わたしたちの日常語に訳すことで、平易な言葉で人々に語り掛けていた人間ブッダの姿が生き生きと蘇る。

《続刊》
『街と犬たち』(バルガス・ジョサ/寺尾隆吉訳)

厳格な規律に支配されつつも不埒な行いが横行するレオンシオ・プラド軍人学校。試験問題盗難の発覚と密告が、寄宿生の少年たちのいびつな連帯に変化をもたらしていき......。ラテンアメリカ文学ブームの幕開けを告げた、著者の出世作。