毎年秋に実施している光文社古典新訳文庫の周年記念フェア(※)。創刊16周年を迎える今年は、売れ行きランキングの初公開をします! 光文社古典新訳文庫の全367冊の売れ行きを調査し、順位をつけてみました。
※フェアは、店舗によって開催の時期が多少前後する場合があります。
集計期間は公平を期すために5年間(創刊以来の16年を集計期間としてしまうと早く出版されたものが有利になります)。複数ものは第1巻のみ集計。これで古典作品の実力が丸わかり……!
と、思いきや、この5年間だけを取ってみても、そのときどきの世の中の出来事によって売れ行きが伸びる現象があって、波乱(?)のランキングに。集計結果を見て、「支え、導くもの」として読まれている古典ならではの一面を実感しました。
一方で変わらない売れ行きを見せる作品があったり、決まって一年の特定の時期に売れている作品があったり……と、当初の想定よりも光文社古典新訳文庫の読まれ方への理解が深まる内容に。
ここでランキングの一部をお見せします!こちらは実際に書店で飾られているパネルにモザイクをかけたもの。順位の色分けは、光文社古典新訳文庫の分類と対応しています。
まず準備中に私たち編集部を驚かせたのは、ここ5年間では看板商品『カラマーゾフの兄弟』を抑えて、1位に輝いた作品があったこと!この作品が何なのか、そしてどうして1位となったのかは、書店にてご確認ください!
書店の店頭では、売れた理由やきっかけなどを解説するポップとともに展開中です。
また、ショーペンハウアーが2作品も順位続きでランクインしていたのが、目に止まります。光文社古典新訳文庫には『読書について』『幸福について』の2冊がありますが、どちらが上位なのか、そしてどうしてその順位なのか。編集部も驚きの結果となっておりますので、こちらも書店のPOPでチェックしてみてください!
そしてこのフェアのもうひとつのポイントが、ラメ加工された特別帯!ネイビー地にカラフルなラメが反射してラグジュアリー感がたっぷり。ランキング上位の証といったところでしょうか。本棚でも存在感を放つこと間違いなしですので、ぜひまだ読んでいない古典作品をこの機会に手に取ってみてください。