2023.01.11

これから出る本(2023年2月・3月)

《2023年2月刊》
『アンクル・トムの小屋』(上・下)(ハリエット・ビーチャー・ストウ/土屋京子訳)

シェルビー家に所有され比較的平穏に暮らしていた奴隷たち。しかし主人の経済的困窮のために売られていき……。白人の都合に人生を翻弄される奴隷たちの悲劇を通して、アメリカ合衆国の黒人差別と奴隷制度の非人道性を告発した歴史的書物。


《2023年3月刊》
『転落』(カミュ/前山悠訳)

アムステルダムのいかがわしいバーで、馴れ馴れしく話しかけてくるフランス人の男。元は順風満帆な人生を送る弁護士だったらしいが、いまではみすぼらしい格好で酒場に入り浸っている。五日にわたって一人称で語られる彼の半生とは?


《続刊》
『好色一代男』(井原西鶴/中嶋隆訳)

江戸時代を代表する俳諧師西鶴による大ベストセラー読み物、「浮世草子」。上方で生まれた世之介。七歳にして恋を知り、島原、新町、吉原に長崎、宮島の廓へと、数々の恋愛(男も女も)を重ね、色道を極めようとする五十四年間を描いた一代記。