2023.02.06

【Zoom配信】紀伊國屋書店Kinoppy&光文社古典新訳文庫読書会#87 いまこそ心に刺さる! チャールズ・ブコウスキー『郵便局』の魅力
訳者・都甲幸治さんを迎えて

都甲幸治さんチャールズ・ブコウスキーといえば、アウトロー的な生き方と、平明な表現とで、日本でも90年代に人気を博した作家で、『詩人と女たち』、『町でいちばんの美女』など、多くの長篇、短篇集、詩集などが刊行されました。今回、光文社古典新訳文庫から新訳となった『郵便局(Post Office)』は、ブコウスキーの長篇デビュー作であり、自身のデビュー直前の約10年間をモデルとして描かれた自伝的小説です。

バブル崩壊直後の90年代には、ブコウスキー(をモデルとした主人公)の気儘で自由な生き方に、多くの日本人読者はちょっとした羨ましさを感じ、生き方を見直すきっかけになったのかもしれません。しかしブームから30年経ち、日本でも経済格差や労働倫理に目が向くようになったいま、あらためて『郵便局』を読んでみると、社会の底辺を描くブコウスキーの描写の的確さやリアリティに驚かされます。

今回の読書会では、『郵便局』を新訳された都甲幸治さんをお招きし、本書の魅力について、そしてこの本の読みどころについて、たっぷり(しかし気ままに)、語っていただきます。


(聞き手:光文社古典新訳文庫・創刊編集長 駒井稔)

 

紀伊國屋書店Kinoppy&光文社古典新訳文庫読書会 #87
いまこそ心に刺さる! チャールズ・ブコウスキー『郵便局』の魅力
訳者・都甲幸治さんを迎えて
『郵便局』チャールズ・ブコウスキー/都甲幸治訳《日時》2023年2月27日(月)18:30~20:00
《会場》Zoom(オンライン)
《参加費》無料
《参加方法》2023年2月6日(月)~2023年2月27日(月)18:30の間、紀伊國屋書店ウェブストアにて、参加お申し込みを承ります。 ※ご案内メールを当日までにメールでご連絡します。メール配信日:2月20日・27日の2回
お申し込みについて、詳しくは 紀伊國屋書店ウェブサイトをご覧ください
[都甲幸治(とこう・こうじ)さんプロフィール]
1969年福岡県生まれ。東京大学大学院修了。アメリカ文学研究者、翻訳家、早稲田大学文学学術院教授。著書に『教養としてのアメリカ短篇小説』『世界文学の21世紀』『「街小説」読みくらべ』『今を生きる人のための世界文学案内』『偽アメリカ文学の誕生』など。訳書に『勝手に生きろ!』(ブコウスキー)、『塵に訊け!』(ファンテ)、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(スコット・フィッツジェラルド)、『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』(ジュノ・ディアス、共訳)など多数。
都甲幸治さんのプロフィール詳細(光文社古典新訳文庫での訳書一覧)
[駒井稔(こまい・みのる)さんプロフィール]
1956年横浜生まれ。慶應義塾大学文学部卒。’79年光文社入社。広告部勤務を経て、’81 年「週刊宝石」創刊に参加。ニュースから連載物まで、さまざまなジャンルの記事を担当する。’97 年に翻訳編集部に異動。2004 年に編集長。2 年の準備期間を経て’06 年9 月に古典新訳文庫を創刊。10 年にわたり編集長を務めた。著書に『いま、息をしている言葉で。――「光文社古典新訳文庫」誕生秘話』(而立書房)、『文学こそ最高の教養である』(光文社新書)、『私が本からもらったもの 翻訳者の読書論』(書肆侃侃房)がある。