2023.04.01

紀伊國屋書店Kinoppy&光文社古典新訳文庫読書会#89 伝説的義賊ロビン・フッドと仲間たちの尽きせぬ魅力 『ロビン・フッドの愉快な冒険』訳者・三辺律子さんを迎えて

三辺律子さん緑の服、弓の名手、義賊団のリーダー……中世イングランドのシャーウッドの森に住んだという伝説の人物、ロビン・フッド。その武勲や恋の駆け引きは物語詩「バラッド」として吟遊詩人たちに歌い継がれてきました。1883年にハワード・パイルが多くの伝説を元に、児童向けの小説『ロビン・フッドの愉快な冒険』としてまとめると、その物語は英国のみならず世界中で愛されるようになりました(パイルはアメリカの作家なのです)。強欲な役人や聖職者をあざわらうかのようなロビンらアウトローたちの活躍は痛快で、これまで何度も映画化され、ショーン・コネリー、ケヴィン・コスナー、ラッセル・クロウ、タロン・エガートンといった名優たちも、それぞれの映画でロビンを演じています。

光文社古典新訳文庫の『ロビン・フッドの愉快な冒険』では、三辺律子さんの新訳により、よりリズミカルで読みやすいものになり、ロビンと仲間たちがより生き生きと森を闊歩し、豪快な笑い声が聞こえてくるように感じます。今回の読書会では、時代を超えて愛される本作の魅力と読みどころ、著者パイルについて、そして児童文学の翻訳について、三辺さんに語っていただきます。

(聞き手:光文社古典新訳文庫・創刊編集長 駒井稔)

紀伊國屋書店Kinoppy&光文社古典新訳文庫読書会 #89
伝説的義賊ロビン・フッドと仲間たちの尽きせぬ魅力 『ロビン・フッドの愉快な冒険』訳者・三辺律子さんを迎えて
『ロビン・フッドの愉快な冒険』《日時》2023年4月26日(水)18:30~20:00
《会場》Zoom(オンライン)
《参加費》無料
《参加方法》2023年4月1日(土)~2023年4月26日(水)18:30の間、紀伊國屋書店ウェブストアにて、参加お申し込みを承ります。 ※ご案内メールを当日までにメールでご連絡します。メール配信日:4月24日・26日の2回
お申し込みについて、詳しくは 紀伊國屋書店ウェブサイトをご覧ください
[三辺律子(さんべ・りつこ)さんプロフィール]
白百合女子大学院修士課程修了。同大学や東京女子大学などで講師。主な訳書に『少年キム』(キプリング)、『エヴリデイ』(レヴィサン)、『タフィー』(クロッサン)、『ルビーが詰まった脚』(エイキン)。共編著に『BOOKMARK 翻訳者による海外文学ブックガイド』、共著に『今すぐ読みたい10代のためのYAブックガイド』など。
三辺律子さんのプロフィール詳細(光文社古典新訳文庫での訳書一覧)
[駒井稔(こまい・みのる)さんプロフィール]
1956年横浜生まれ。慶應義塾大学文学部卒。’79年光文社入社。広告部勤務を経て、’81 年「週刊宝石」創刊に参加。ニュースから連載物まで、さまざまなジャンルの記事を担当する。’97 年に翻訳編集部に異動。2004 年に編集長。2 年の準備期間を経て’06 年9 月に古典新訳文庫を創刊。10 年にわたり編集長を務めた。著書に『いま、息をしている言葉で。――「光文社古典新訳文庫」誕生秘話』(而立書房)、『文学こそ最高の教養である』(光文社新書)、『私が本からもらったもの 翻訳者の読書論』(書肆侃侃房)がある。