光文社古典新訳文庫編集部が紀伊國屋書店Kinoppyと毎月開催している読書会で、第1回からトークの「聞き役」を務めている駒井稔さん。週刊誌、翻訳書の編集を経て、その後2006年に「光文社古典新訳文庫」を創刊した駒井さんは、10年にわたり同文庫の編集長を務め、現在ではひとり出版社「合同会社駒井組」を旗揚げされています。その駒井さんがこの5月、光文社新書より『編集者の読書論――面白い本の見つけ方、教えます』を出版されます。
新著『編集者の読書論』は、駒井さんが自らの編集者としてのキャリアに重ねつつ、世界文学の礎を築いた海外出版社、革命家や哲学者の読書遍歴、書店と図書館、短篇、自伝といったテーマについて、これまで読んできたたくさんの本を元に語るエッセイ風ブックガイドです(もちろん光文社古典新訳文庫もたくさん紹介されています)。
その「まえがき」によると駒井さんは、一人の小学生が駅のエスカレーターに乗るや手すりに厚い本を置き、一心不乱にそれを読んでいる姿を見て、本当に本が好きで好きでたまらない人間がいる!と胸を打たれたそうです。でも本が好きでたまらない人間がいるとしたら、まずは駒井さん自身であることは間違いありません(なにせナイトクラブで本を読みだしてしまうのですから!)。
でも、駒井さん自身は、これだけたくさんの本をどのように見つけ、実際いつどうやって読んできたのでしょうか。今回はそんな駒井さんの秘密を、光文社古典新訳文庫「現」編集長の中町俊伸が聞き出します!
(聞き手:光文社古典新訳文庫編集長 中町俊伸)