「人間は国家を形成する(政治的〈ポリス的〉)動物である」という有名な定義で知られる、後世の政治哲学に大きな影響を与えた書物。現実のギリシャ諸都市における国家組織の分析を通して、最善の国制を探究する。上下各巻、解説付き。
司祭としての人生が始まる瞬間に絶世の美女の悪魔に見初められた男を描く「死霊の恋」、人妻に片思いする青年とその女性の夫の魂が魔術によって入れ替わってしまう「ヴィシュヌの化身」など、欲望と幻想が美しく混淆する官能の奇譚集。
『純粋理性批判』『実践理性批判』につぐ第三の批判書と呼ばれるカントの主著。知性(世界の認識)の能力と理性(意思の自由)の能力の橋渡しとしての「判断力」について、美と崇高さの分析から自然の合目的性という概念へと考察を進める。