2023.08.10

【Zoom配信】紀伊國屋書店Kinoppy&光文社古典新訳文庫読書会#93  文学の魔術師ゴーティエによる「妖しい恋」のテクニックについて 『死霊の恋/化身 ゴーティエ恋愛奇譚集』の訳者・永田千奈さんを迎えて

フローベールら19世紀フランスの文人たちに愛された作家テオフィル・ゴーティエ。ボードレールが「フランス文学の完璧な魔術師」と形容し、『悪の華』の献辞を捧げたことでも知られています。また、バレエに詳しい方は、名作『ジゼル』の台本共同執筆者としてその名を覚えているかもしれません。

絢爛豪華な幻想文学の短篇・中編を多く書き残し、時代を超えて多くの読者、批評家にも愛されてきた作家です。今回、光文社古典新訳文庫から刊行したのは、そんなゴーティエによる一線を越えた「妖しい恋」の物語3篇です。

その「妖しい恋」の物語に使われているのが、「魂の入れ替わり」や「タイムスリップ」といった特別に奇想というわけではない、どこかで読んだ(あるいは見た)覚えのある題材。ところが、ゴーティエの物語は、いわば「類似品」とは一線を画した魔術的なおもしろさを備えています。そのゴーティエらしさはどこから醸し出されているのでしょうか。

今回の読書会では、この作品を新訳した永田千奈さんをお招きし、その物語の魅力はどんな細部(テクニック)に隠されているのかについてたっぷり語っていただきます。

(聞き手:光文社古典新訳文庫・創刊編集長 駒井稔)

紀伊國屋書店Kinoppy&光文社古典新訳文庫読書会 #93
文学の魔術師ゴーティエによる「妖しい恋」のテクニックについて
『死霊の恋/化身 ゴーティエ恋愛奇譚集』の訳者・永田千奈さんを迎えて
《日時》2023年8月29日(火)18:30~20:00
《会場》Zoom(オンライン)
《参加費》無料
《参加方法》2023年8月10日(木)~2023年8月29日(火)18:30の間、紀伊國屋書店ウェブストアにて、参加お申し込みを承ります。 ※ご案内メールを当日までにメールでご連絡します。メール配信日:8月28日・29日の2回
お申し込みについて、詳しくは 紀伊國屋書店ウェブサイトをご覧ください
[永田千奈(ながた・ちな)さんプロフィール]

東京生まれ。翻訳家。早稲田大学第一文学部フランス文学専修卒。主な訳書に『海に住む少女』『ひとさらい』(シュペルヴィエル)、『女の一生』(モーパッサン)、『孤独な散歩者の夢想』(ルソー)、『クレーヴの奥方』(ラファイエット夫人)、『椿姫』(デュマ・フィス、以上、光文社古典新訳文庫)、『ある父親』(シビル・ラカン)、『それでも私は腐敗と闘う』(イングリッド・ベタンクール)、『サーカスの犬』(リュドヴィック・ルーボディ)、『印象派のミューズ』(ドミニク・ボナ)など。
永田千奈さんのプロフィール詳細(光文社古典新訳文庫での訳書一覧)
[駒井稔(こまい・みのる)さんプロフィール]
1956年横浜生まれ。慶應義塾大学文学部卒。’79年光文社入社。広告部勤務を経て、’81年「週刊宝石」創刊に参加。ニュースから連載物まで、さまざまなジャンルの記事を担当する。’97年に翻訳編集部に異動。2004 年に編集長。2年の準備期間を経て’06年9月に古典新訳文庫を創刊。10年にわたり編集長を務めた。著書に『いま、息をしている言葉で。――「光文社古典新訳文庫」誕生秘話』(而立書房)、『文学こそ最高の教養である』『編集者の読書論』(光文社新書)、『私が本からもらったもの 翻訳者の読書論』(書肆侃侃房)がある。