光文社古典新訳文庫と紀伊國屋書店Kinoppyが共同で開催してきた、文学好きにはお馴染みのこの読書会(翻訳者によるトークセッション)が、4月に記念すべき第100回を迎えます。
この特別な回では、光文社古典新訳文庫で『カラマーゾフの兄弟』などドストエフスキー五大長編の新訳を完結させた亀山郁夫さんと、『赤と黒』、『ちいさな王子』、『マノン・レスコー』など多彩なフランス文学作品の新訳を手がけてこられた野崎歓さんをゲストにお招きします。司会進行はもちろん、このイベントのスタート以来、読者の代わりに多くの翻訳者から話を聞き出してきた創刊編集長・駒井稔が務めます。
今回のトークセッションでは、いわば古典のプロの読み手である亀山氏と野崎氏がこれまでどんな古典を、いつ、どのように読んできたかについて語っていただきます。実際のところ、長い作品をどのように読めばよいかといった「読書のコツ」にも迫ります。もちろん、これまでの光文社古典新訳文庫でのご活躍を通じて、どのように古典を現代作品として提示してきたのか、また古典作品を読むことには、現代と未来においてどのような意味があるのか、といったお考えについて、そしてつきせぬ「古典愛」についてもたっぷり語っていただきます。
古典への愛を分かち合う全ての人々にとって、意義深い一夜となること間違いありません! 亀山さんと野崎さんの豊かな経験と洞察に耳を傾け、文学の新たな地平を一緒に探求しましょう。