2024.07.10

【Zoom配信】紀伊國屋書店Kinoppy&光文社古典新訳文庫読書会#102 なぜ若者は『若きウェルテルの悩み』に熱狂したのか?  訳者・酒寄進一さんを迎えて

酒寄進一さん

恋の恍惚の高みから、絶望の淵へ……ドイツの作家ゲーテの『若きウェルテルの悩み』といえば、若者が激しい感情を解き放つような「疾風怒濤(シュトゥルム・ウント・ドラング)の時代」の代表格として知られています。

『若きウェルテルの悩み』は1774年に当初匿名で刊行されるや、若者に熱狂的に支持されることになります。ウェルテル風の服装や言葉遣いが流行した一方で、劇的な結末に刺激され、自殺者が急増したともいわれています。いったいこの作品の何が、若者を熱狂に駆り立てたのでしょうか。

また、実はこれまで日本で訳されてきた「ウェルテル」のほとんどは、数年後にゲーテが改稿した「改訂版」を訳したものでした。今年2月に刊行された今回の光文社古典新訳文庫版「ウェルテル」は、実際に若者が読みふけった「初版」を底本としています。両者にはどのような違いがあるのでしょうか。

今回の読書会では、新訳を手掛けた酒寄進一さんをゲストに迎え、本作の成立過程や魅力について、たっぷりと語っていただきます。

(聞き手:光文社古典新訳文庫・創刊編集長 駒井稔)

紀伊國屋書店Kinoppy&光文社古典新訳文庫読書会#102
なぜ若者は『若きウェルテルの悩み』に熱狂したのか? 訳者・酒寄進一さんを迎えて
『若きウェルテルの悩み』ゲーテ/酒寄進一訳
《日時》2024年7月31日(水)19:00~20:30
《会場》Zoom(オンライン)
《参加費》無料
《参加方法》2024年7月10日(水)~2024年7月31日(水)19:00の間、紀伊國屋書店ウェブストアにて、参加お申し込みを承ります。 ※ご案内メールを当日までにメールでご連絡します。
お申し込みについて、詳しくは 紀伊國屋書店ウェブサイトをご覧ください
[酒寄進一(さかより・しんいち)さんプロフィール]
1958年生まれ。ドイツ文学翻訳家。和光大学教授。『犯罪』(シーラッハ)で2012年本屋大賞「翻訳小説部門」第1位を受賞。訳書に『刑罰』『神』(シーラッハ)、『深い疵』(ノイハウス)、『ベルリン1919赤い水兵』(コルドン)、『赤毛のゾラ』(ヘルト)、『春のめざめ』(ヴェデキント)、『デーミアン』(ヘッセ)ほか多数。
酒寄進一さんのプロフィール詳細(光文社古典新訳文庫での訳書一覧)
[駒井稔(こまい・みのる)さんプロフィール]
1956年横浜生まれ。慶應義塾大学文学部卒。’79年光文社入社。広告部勤務を経て、’81年「週刊宝石」創刊に参加。ニュースから連載物まで、さまざまなジャンルの記事を担当する。’97年に翻訳編集部に異動。2004 年に編集長。2年の準備期間を経て’06年9月に古典新訳文庫を創刊。10年にわたり編集長を務めた。著書に『いま、息をしている言葉で。――「光文社古典新訳文庫」誕生秘話』(而立書房)、『文学こそ最高の教養である』『編集者の読書論』(光文社新書)、『私が本からもらったもの 翻訳者の読書論』(書肆侃侃房)がある。