化学薬品の乱用で自然(生態系)が破壊され、人間をも蝕んでいくその恐ろしさを最初に告発した生物学者レイチェル・カーソンの代表作。残留農薬の問題をいち早く指摘し、社会に大きな影響を与えた。歴史を変えた世紀のベストセラーの新訳。
農家の少年が動物の生と死に向き合いながら成長していく、自伝的中篇「赤い小馬」のほか、名高い短篇「菊」「白いウズラ」「蛇」「朝めし」「装具」「正義の執行者」、さらに2014年に発見された幻の掌篇「銀の翼で」を本邦初訳として収録。
ある冬の夜ふけ、測量士Kは深い雪のなかに横たわる村に到着する。城から依頼された仕事だったが、城に近づこうにもいっこうにたどり着けず……。奇妙な、喜劇的ともいえるリアルな日常を描いた最後の未完の長編。史的批判版からの新訳。