2024.11.03

【Zoom配信】紀伊國屋書店Kinoppy&光文社古典新訳文庫読書会#106 歴史を変えた世紀のベストセラー、『沈黙の春』は世界をどう変えたのか? 訳者・渡辺政隆さんを迎えて 11月26日(火)開催

渡辺政隆さん

今から半世紀以上前の1962年に刊行と同時に大反響を呼び、大ベストセラーとなった『沈黙の春』。自然を愛する友人からの手紙と、鳥の姿が消えたことを訴えた市民の声をきっかけに生まれた本書は、環境保護の先駆となった名著です。

著者のレイチェル・カーソンは、農薬の大量散布による健康被害と自然破壊を詳細に調査し、社会に警鐘を鳴らしました。本書をきっかけに農薬規制が見直されたのはもちろん、有機農法の普及、さらにはエコロジー思想のその後の展開にも大きな影響を与えました。そして、科学者としての知識とジャーナリストとしての使命感でもって彼女が訴えたメッセージは、その後世界の多くの人々に共有され、現在の環境保護活動にも受け継がれています。まさに歴史を変えた本と言えるでしょう。

今回の読書会では、サイエンスライターとして実績のある訳者の渡辺政隆さんをお迎えして、『沈黙の春』の読みどころとその魅力について語っていただきます。

(聞き手:光文社古典新訳文庫・創刊編集長 駒井稔)

紀伊國屋書店Kinoppy&光文社古典新訳文庫読書会#106
歴史を変えた世紀のベストセラー、『沈黙の春』は世界をどう変えたのか? 訳者・渡辺政隆さんを迎えて
『沈黙の春』 レイチェル・カーソン/渡辺政隆訳
《日時》2024年11月26日(火)19:00~20:30
《会場》Zoom(オンライン)
《参加費》無料
《参加方法》2024年11月3日(日)~2024年11月26日(火)19:00の間、紀伊國屋書店ウェブストアにて、参加お申し込みを承ります。 ※ご案内メール配信予定日:11月22日・26日の2回。
お申し込みについて、詳しくは 紀伊國屋書店ウェブサイトをご覧ください
[渡辺政隆(わたなべ・まさたか)さんプロフィール]
1955年生まれ。サイエンスライター、同志社大学特別客員教授、東北大学特任教授。専門は進化生物学、科学史、サイエンスコミュニケーション。著書に『一粒の柿の種』『ダーウィンの遺産』『科学で大切なことは本と映画で学んだ』『科学の歳事記』ほか。訳書に『種の起源』『ミミズによる腐植土の形成』 (ダーウィン)、『ワンダフル・ライフ』(グールド)、『「進化」大全』(ジンマー)、『シマウマの縞 蝶の模様』(キャロル)ほか多数。
渡辺政隆さんのプロフィール詳細(光文社古典新訳文庫での訳書一覧)
[駒井稔(こまい・みのる)さんプロフィール]
1956年横浜生まれ。慶應義塾大学文学部卒。’79年光文社入社。広告部勤務を経て、’81年「週刊宝石」創刊に参加。ニュースから連載物まで、さまざまなジャンルの記事を担当する。’97年に翻訳編集部に異動。2004 年に編集長。2年の準備期間を経て’06年9月に古典新訳文庫を創刊。10年にわたり編集長を務めた。著書に『いま、息をしている言葉で。――「光文社古典新訳文庫」誕生秘話』(而立書房)、『文学こそ最高の教養である』『編集者の読書論』(光文社新書)、『私が本からもらったもの 翻訳者の読書論』(書肆侃侃房)がある。