また、あの子に会える!
ミヒャエル・エンデ『モモ』は世界40言語以上で翻訳された1290万部超のベストセラーです。ドイツではその刊行50周年を記念し、エンデ・エステート公認のもと、原作の言葉を使い、人気イラストレーターを起用した30ページの素敵な絵本が発売されました。日本でも10月に、光文社より『モモ(絵本版)』として翻訳刊行され、話題を呼んでいます。
絵本版では、モモが得意とする「他人の話に耳を傾ける」ということが大きなテーマになっています。かつてないほどに誰もが競って意見を発信したり表明したりする現代では、モモの物語はますます心に響きます。また、シモーナ・チェッカレッリの美しいイラストによって、モモの世界観が色鮮やかによみがえっており、お子さまから大人まで楽しめる一冊となっています。
この読書会では、絵本版を新訳されたドイツ文学者の松永美穂さんをお迎えし、『モモ』の変わらぬ魅力、そして絵本版の魅力について、たっぷり語っていただきます。
また、今回特別篇として、書評家の倉本さおりさんが聞き手を務めてくださいます。クリスマス直前、プレゼントにもふさわしい『モモ(絵本版)』について、お二人に楽しく語っていただきます!