2024.12.11

これから出る本(2025年1月・2月)

《2025年1月刊》
『ハワーズ・エンド』(フォースター/浦野郁訳)

二十世紀初頭の英国。富裕な新興中産階級のウィルコックス家と、ドイツ系で教養に富む知識階級のシュレーゲル姉妹、そして貧しいバスト家の交流を通じ、格差を乗り越えようとする人々の困難や希望を描いたフォースターの代表作。

《2025年2月刊》
『人間の権利』(トマス・ペイン/角田安正訳)

『コモン・センス』でアメリカ独立を促したペインが、E・バークによるフランス革命批判に対して論駁したのが本書である。共和政擁護、王政批判だけでなく、近代的な社会福祉政策を提言するなど、国家による生存権への配慮を訴えた。


《続刊》
『弁論術』(アリストテレス/相澤康隆訳)

説得力のある言論の考察を通じ、説得の技術としての弁論術を論じた書。善や美、不正等の概念から説き、すぐれた洞察力で人間の感情と性格を分類して、比喩等の表現の技巧についても考察を深める。後世に多大な影響を与えた最強の説得術。