2024.12.25

【Zoom配信】紀伊國屋書店Kinoppy&光文社古典新訳文庫読書会#107 この小さな冊子が世界を大きく動かした! アメリカを独立に導いた『コモン・センス』の衝撃。訳者・角田安正さんを迎えて

角田安正さん「アメリカ・ファースト」をスローガンに第1期を務めたトランプ大統領の2期目が、この1月から始まります。そして、再来年2026年にはアメリカ合衆国は独立250周年を迎えます。今回取り上げるのは、アメリカを独立へと導いたトマス・ペインの『コモン・センス』です。

イギリスと植民地アメリカの関係が悪化するなか、独立か和解かで揺れるアメリカ世論に対し、ペインは軍事的、経済的、外交的な理由を挙げて、独立以外の道はないと訴えました。そして本国からの圧政に苦しむ市民を鼓舞し、世論を独立へと決定づけました。共和政を理想とするペインは、本書で自国イギリスの王政、世襲制の非合理性を暴いて痛烈に批判しますが、その後もフランス革命を批判したE・バークの『フランス革命についての省察』を論駁する『人間の権利』を著すなど、一貫して共和政を擁護しました。

今回の読書会では、訳者の角田安正さんをお迎えして、この世界を変えた小冊子『コモン・センス』の衝撃の大きさとペインの思想、行動ぶりなどについて語っていただきます。

(聞き手:光文社古典新訳文庫・創刊編集長 駒井稔)

紀伊國屋書店Kinoppy&光文社古典新訳文庫読書会#107
この小さな冊子が世界を大きく動かした! アメリカを独立に導いた『コモン・センス』の衝撃。訳者・角田安正さんを迎えて
『コモン・センス』トマス・ペイン/角田安正 訳
《日時》2025年1月29日(水)19:00~20:30
《会場》Zoom(オンライン)
《参加費》無料
《参加方法》2024年12月25日(水)~2025年1月29日(水)19:00の間、紀伊國屋書店ウェブストアにて、参加お申し込みを承ります。 ※ご案内メール配信予定日:1月27日・29日の2回。
お申し込みについて、詳しくは 紀伊國屋書店ウェブサイトをご覧ください
[角田安正(つのだ・やすまさ)さんプロフィール]
1958年生まれ。1980年、東京外国語大学ロシア語学科卒。翻訳家。在ロシア日本国大使館専門調査員(1994-96年)。防衛大学校教授(2005-23年)。訳書に『帝国主義論』(レーニン)、『菊と刀』(ベネディクト)、『市民政府論』(ロック)、『リヴァイアサン』(ホッブズ)、『コモン・センス』(ペイン)、共訳書に『世紀の売却――第二のロシア革命の内幕』(フリーランド)などがある。
角田安正さんのプロフィール詳細(光文社古典新訳文庫での訳書一覧)
[駒井稔(こまい・みのる)さんプロフィール]
1956年横浜生まれ。慶應義塾大学文学部卒。’79年光文社入社。広告部勤務を経て、’81年「週刊宝石」創刊に参加。ニュースから連載物まで、さまざまなジャンルの記事を担当する。’97年に翻訳編集部に異動。2004 年に編集長。2年の準備期間を経て’06年9月に古典新訳文庫を創刊。10年にわたり編集長を務めた。著書に『いま、息をしている言葉で。――「光文社古典新訳文庫」誕生秘話』(而立書房)、『文学こそ最高の教養である』『編集者の読書論』(光文社新書)、『私が本からもらったもの 翻訳者の読書論』(書肆侃侃房)がある。