2025.02.04

【Zoom配信】紀伊國屋書店Kinoppy&光文社古典新訳文庫読書会#108  プラトン哲学を学ぶ最高の入門書、初期対話篇の傑作『メノン』を読み解く。 訳者・渡辺邦夫さんを迎えて

渡辺邦夫さん光文社古典新訳文庫ではプラトンの作品はこれまでに7タイトルを刊行していますが、この読書会で取り上げるのは『ソクラテスの弁明』以来、2回目になります。『弁明』はソクラテスのひとり語りですから、今回の『メノン』がプラトンの対話篇としては初めてになります。

20歳の青年メノンがソクラテスに「徳(アレテー)は教えられるものでしょうか?」と問いかけますが、逆にソクラテスから「徳(アレテー)とは何か?」と切り返されてしまいます。そしてその後、学問や魂、善をめぐって議論は進んでいきます。西洋哲学の豊かな内容がかたちづくられた重要な問いがここから生まれた、と言えるのがこの『メノン』という作品です。

今回の読書会では訳者の渡辺邦夫さんをお迎えして、プラトン哲学はもちろん、ギリシャ哲学においてもっとも重要な概念である徳(アレテー)について、また初期から中期、後期に至るまでのプラトン対話篇の見取り図にもふれながら、この初期対話篇の傑作である『メノン』の魅力について語っていただきます。

(聞き手:光文社古典新訳文庫・創刊編集長 駒井稔)

紀伊國屋書店Kinoppy&光文社古典新訳文庫読書会#108
プラトン哲学を学ぶ最高の入門書、初期対話篇の傑作『メノン』を読み解く。
訳者・渡辺邦夫さんを迎えて
『メノン―徳(アレテー)について』プラトン/渡辺邦夫訳
《日時》2025年2月27日(木)19:00~20:30
《会場》Zoom(オンライン)
《参加費》無料
《参加方法》2025年2月4日(火)~2月27日(木)19:00の間、紀伊國屋書店ウェブストアにて、参加お申し込みを承ります。 ※ご案内メール配信予定日:2月24日・27日の2回。
お申し込みについて、詳しくは 紀伊國屋書店ウェブサイトをご覧ください
[渡辺邦夫(わたなべ・くにお)さんプロフィール]
1954年生まれ。茨城大学名誉教授。1982年東京大学人文科学研究科大学院博士課程を単位取得退学、1986年に茨城大学に着任。1995年から人文学部教授、2017年から2019年まで人文社会科学部教授。2012年東京大学より博士(学術)を取得。著書に『アリストテレス哲学における人間理解の研究』。訳書に『メノン』『テアイテトス』(プラトン)、『ニコマコス倫理学』(アリストテレス、共訳)がある。
渡辺邦夫さんのプロフィール詳細(光文社古典新訳文庫での訳書一覧)
[駒井稔(こまい・みのる)さんプロフィール]
1956年横浜生まれ。慶應義塾大学文学部卒。’79年光文社入社。広告部勤務を経て、’81年「週刊宝石」創刊に参加。ニュースから連載物まで、さまざまなジャンルの記事を担当する。’97年に翻訳編集部に異動。2004 年に編集長。2年の準備期間を経て’06年9月に古典新訳文庫を創刊。10年にわたり編集長を務めた。著書に『いま、息をしている言葉で。――「光文社古典新訳文庫」誕生秘話』(而立書房)、『文学こそ最高の教養である』『編集者の読書論』(光文社新書)、『私が本からもらったもの 翻訳者の読書論』(書肆侃侃房)がある。