2025.03.03

【Zoom配信】紀伊國屋書店Kinoppy&光文社古典新訳文庫読書会#109 イタリア発! エピソードの宝石箱のような小説、ザヴァッティーニ『ぼくのことをたくさん話そう』訳者・石田聖子さんを迎えて

石田聖子さん眠れない夜が明ける頃、ひとりの幽霊がぼくをあの世の旅へと連れ出してくれるという。寝間着のまま壁をすり抜けて世界を飛び回り、地獄から天国までの愉快な場面を見物することになるが……

往年のイタリア映画『自転車泥棒』や『ひまわり』の脚本家としてよく知られているザヴァッティーニは、文学・ジャーナリズム・絵画の各分野でもそれぞれ傑出した成果を挙げ、文化振興や社会活動にも身を捧げてきた経歴をもつ人です。

『ぼくのことをたくさん話そう』は彼の小説デビュー作で、ダンテ『神曲』の構造とモチーフを借りつつも、ユーモラスな挿話を次々と重ねていく手法によって、発想の妙、軽快な展開が楽しい小説に仕上がっています。ぜひ多くの方に気軽に手に取って読んでいただきたい一冊です。

今回の読書会では、この作品を日本で初めて翻訳された石田聖子さんをお迎えし、ザヴァッティーニの多彩な才能について、またその物語創作力の原点となったこの小説の魅力について。たっぷりと語っていただきたいと思います。

(聞き手:光文社古典新訳文庫・創刊編集長 駒井稔)

紀伊國屋書店Kinoppy&光文社古典新訳文庫読書会#109
イタリア発! エピソードの宝石箱のような小説、ザヴァッティーニ『ぼくのことをたくさん話そう』訳者・石田聖子さんを迎えて
『ぼくのことをたくさん話そう』チェーザレ・ザヴァッティーニ/石田聖子訳
《日時》2025年3月25日(火)19:00~20:30
《会場》Zoom(オンライン)
《参加費》無料
《参加方法》2025年3月3日(月)~3月25日(火)19:00の間、紀伊國屋書店ウェブストアにて、参加お申し込みを承ります。 ※ご案内メール配信予定日:3月24日・25日の2回。
お申し込みについて、詳しくは 紀伊國屋書店ウェブサイトをご覧ください
[石田聖子(いしだ・さとこ)さんプロフィール]
福岡県出身。東京外国語大学大学院博士後期課程、ボローニャ大学大学院博士後期課程修了。現在、名古屋外国語大学世界教養学科准教授。専門はイタリア文学と映画。著書に『世界は映画でできている』(共編著)、『イタリアの文化と日本』(共著)など、訳書に『海底バール』(ステファノ・ベンニ)、『あの音を求めて―モリコーネ、音楽・映画・人生を語る』(エンニオ・モリコーネ他、共訳)など。
石田聖子さんのプロフィール詳細(光文社古典新訳文庫での訳書一覧)
[駒井稔(こまい・みのる)さんプロフィール]
1956年横浜生まれ。慶應義塾大学文学部卒。’79年光文社入社。広告部勤務を経て、’81年「週刊宝石」創刊に参加。ニュースから連載物まで、さまざまなジャンルの記事を担当する。’97年に翻訳編集部に異動。2004 年に編集長。2年の準備期間を経て’06年9月に古典新訳文庫を創刊。10年にわたり編集長を務めた。著書に『いま、息をしている言葉で。――「光文社古典新訳文庫」誕生秘話』(而立書房)、『文学こそ最高の教養である』『編集者の読書論』(光文社新書)、『私が本からもらったもの 翻訳者の読書論』(書肆侃侃房)がある。